蒸気機関車の始発駅の一つである古い街Wernigerodeです。ドイツ中北部 には 山がほとんどありませんが、ここは山の中。お城もありました。 ここから乗車し、Drei Annen Hohneで乗り換え。山頂へ向かいます。観光地らしく、各地から人が集まってきていました。ただし、みやげ物はほとんど見当たらない。 |
かわいい蒸気機関車。Harz地域で100年以上前か らやっているというGSB 社:Harzer Schmalspurbahnen GmbH。 |
乗 車してしばらくすると、後ろから検札の声。切符を見せてしばらくすると、何と今度は同じ女性が写真右のビンに入った 飲み 物を売りに来た。もちろん買って飲んでみた。甘い。薬味酒のような味でアルコール35%。みんなチビチビやりながら山頂への 二時間を過ごす。Schierker Feusersteinという銘柄を後で調べたら、ブロッケン山の中腹南東部にある石の名前らしい。ラベルの絵がその石です(クライミングされた時期があったようだが現在 では禁止)。 |
2015年になって日本でもドイツのハーブ酒が普及 して、右側の Jagermeister(イェーガーマイスター)も 手に 入れてみた。ほぼ類似の味と香り。フルーツ、ハーブ、生薬などから抽出した、味は甘くて苦くアルコール度35%、甘くさわやかな香り。このようなハーブ酒 をドイツでは冷やしてストレートで飲む事が多いらしい。ビールを飲んでいて胃が冷えたら、 これでおなかを温めるとか。料理に入れてみたが香りが甘ったるくてくどい、隠し味が適。 |
往復切符は22ユーロでした。 どの線から発車するのか案内もわからなかったが、みんなについていったら行けた。乗換えがあるので検札の人がなにやら 聞いてくれるがわからない。英語をしゃべってくれない。路線図を指でなぞったらOKだというジェスチャー。 大きな駅でこうはいかないが、観光地ならではの乗り方だ。 |
ブロッケン山頂駅。 勾配を緩やかにするため、山頂ではらせん状にレールが敷かれている。なお、写真の右側の曲線は切り替えポイントのための 曲線 で、山頂周りのらせん状レールは半径何100mといった大きな曲線だ。 |
山頂からの眺め。ブロッケン山のほか周りには山らしいものは見えない。 |
ブ
ロッケン山の頂上には無線設備のタワー、レストランや博物館がある。元々観光地だったが、冷戦時代には東ドイツの軍事拠
点として使われていた。無線設
備を改装した博物館には東ドイツ軍のヘルメットや小銃、通信装置、コンクリート製の塀の一部などが展示されていた。なお基本的には動植物や山の説明が多い。 |
看板の 一つに魔女が集まる山という伝説にちなんだ絵が掲載されていた。毎年4月30日にほうきに乗った魔女たちが集ま るといい、ゲーテの「ファウスト」に出てくる饗宴ヴァルプルギスの夜に紹介されているそうだ。 |
ハイネの碑があった。ハイネは「ハルツ紀行」を著し、これにちなんだ「ハイネの
道」が 登山道として設定されているそうだ。ほかに「ゲーテの道」他があるそうで、色んな碑もあった。 右後に自転車の人が居るように、なだらかなのでマウンテンバイクでここまで来る人がいるのだ。 |
何の石であろうか、説明を読めなかったが、遺跡やお墓のようなものなのか? |
ドイツは酸性雨でシュバルツバルトなどの森林が涸れる問題に直面して いる。 写真はブロッケン山八合目あたりの立ち枯れだが、これは山火事によるものかもしれない。 なお他の多くの場所では、時々白い立ち枯れが混ざっている程度。 酸性雨による立ち枯れと蒸気機関車は悪い関係にあるが、今では珍しい蒸気機関車に乗れる事を楽しみにしている観光客、 電化には多額の投資を必要とすることなど、問題は複雑そうだ。 |
途中駅のSchierkeには写真の魔女人形などが販売されていた。腹が減ったの で ここで次の列車を待ちながらサンドウィッチを食べた。 |
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