アルパインスキー プ ラスチックブーツの 寿命 Wikipedia百科事典 |
妙高・天狗の庭付近にて
私は山スキーを楽しんでいました。スキー板の裏にシール(毛が植えられていて後ろに滑らない)をつけて登ります。一般 のス キーゲレンデはその名の通り練習場として滑降する事が中心になりますが、山スキーでは登る事も大きな楽しみの一つです。 |
火打へ
ひたすら登る。この行為の中で、山頂や滑降へはやる意識は消え去り、ただこの場に居合わせている事への喜びが心を満 たしてゆく。 |
山スキーによく使われる用具は大別して以下の2種類があります。
(1)アルパイン:ゲレンデでよく見かけるタイプを山仕様としたもの。
重いが安定。テントを担いでもゆっくりなら滑降できた。しかし平地やアップダウンの多い尾根では体力の消費が大きい。
(2)テレマーク:踵が固定されていない軽いスキーシステム。
熟達者はテレマークでも安定に活動できるらしい。
私はアルパインタイプを使用していました。
スキー板のエッジによって、上達すれば登攀すべき傾斜でも下れる場合があります(下が安全なら)(登ることはできません)。
エクストリームスキーの世界でよく見られますが、実際1m程度の段差を削りながら滑ることはよくある。
雪崩がこわい
季節や状況によって変化するフィールドなので「人気ルー
ト=
安全」とは限りません。写真では雪崩が起こった後にシュプールがついているが、現地で安全を読み切れるかが自分にとって課題です。良く滑っている人たちは
慣れていてコンディションを見極められるようだ。 高精細で全画像をどうぞ。 ブロードバンドへ |
プラスチックの寿命
スキー靴の多くや登山靴にプラスチック製のものがあり、寿命は5年程度で古いものは割れる事があるそうです。プラスチック劣化の原因は
保管中の水蒸気と反応して硬く脆くなるためで、乾燥した冷暗所に保存するのが最適だそうです(ポリウレタン系樹脂の場合)。
本番の「ファイト、一発」なんて時に、いきなり真っ二つに割れてもらっては命にかかわりますので、直前の試し履きが有効そうです。
たとえば知り合いの10年もののスキー靴は、ゲレンデで滑ったらひざに当たる薄い部分がこなごなになったそうです。肉厚の薄い部分から割れて
行くようなので、試し履きによって大きな事故は防ぐことができそうです。
ただし別の人の経験では、いきなり真っ二つになった例もあり、ご注意を。2005年にも知り合いのプラブーツが5月に横尾で割れて引き返し
ています。購入後ちょうど5年目。
ブーツ以外に最近ザックでも同じ現象が起き(2001年12月)、雪の標高2000m単独登山中にショルダハーネスの片側が割れてしまっ
た。縫い
付けるための糸がつなぎとめてくれ、長さ調整で何とか切り抜けた。革と違ってつぶしがきかず、いきなり真っ二つになるのが恐ろしい。
ポリウレタン系樹脂は軟らかいのが特徴で、曲がるなど変形する事を期待する部分に利用される場合が多いようです。ザックの例でも、後で
曲げ てみたら簡単に手で割れる部分がありましたので、やはり事前にチェックすれば防ぐことができるのです。
トレッキングシューズのミッドソールにもポリウレタンがよく使われ
てお り、 靴底がいきなりはがれるなどの事故が起こっています。2010年代にはかなり改善されているようです。針金・テープ・ひもを持参するのが重要です。