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自然への畏怖


それは自分の小ささや弱さを受け入れることでもあります




私は自然を畏敬し
ただそこに居合わせてもらうだけです




そうすることで、自然に少しだけ近づけるように思います、






同じ生命として。



 大自然に対して超越的なものを感じた事がありませんか。 その感情の背後には、自分の生命すら奪いかけないほど思い通りにならないもの、かつ受け入れざるを得ないものに対する恐れが潜んでいるのだと私は思いま す。 私たちの自我は無意識のうちに、恐れから目を背けさせ、意識から排除しようとします。 養老孟司先生の言うバカの壁、死の壁と同じように、見ようと努力しなければ、自我の防衛機制は知らぬ間に壁を厚く閉ざしてゆくのだと思います。
 ぜひ山へ行ってみてください。そこには物理的な不自由や不条理ががあります。 その中で働き始めた壁は、何らかの感情を伴って現れ、世界を分断してゆきます。 この状況下で私たちは、どこまで世界を受け入れ、どこまで生命の自由を手にする事ができるのでしょうか。超越的なものを、どこまでつながり合ったものにで きるのでしょうか。
 それを確かめるには、行為を通した体験が必要です。気づきは新しい経験の始まりに過ぎない。


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