メニュー
丹沢 高原  高 山  現象  積 雪期  山と安全
  奥穂高岳 積雪期のペー ジへ

2008年5月、GWに奥穂へ行って来ました。
夜行便が予約できず、 朝の便で上高地入りしたので、涸沢に着いたのは、ほとんど日没でした。

 上高地から徳沢までは雪がありませんでしたが、横尾を過ぎた林間から残雪の上を歩きました。南西にある低気圧により涸沢手 前で ガスがかかりました。 横尾からは下山パーティー1団とすれ違っただけで、ほか誰とも会いませんでした。
翌日は、日の出から午前9時半まで晴れました。
ザイテングラードを登り、涸沢を振り返ったところ。
アズキ沢側は、日が昇って雪が緩むと、ザーザーと雪が流れました。
白出のコルにある穂高岳山荘に到着。
涸沢岳はまだ晴れていました。
奥穂へは山荘脇の急斜面を通過します。
梯子のすぐ上は日陰でクラストしていました。岩とのミックスでホールドは多い。

 左上に向かって涸沢側の雪庇に注意しながら登りました。
 右側の登山者が登っているルートは、物足りない人がつけたものらしい。
梯子を登り、凍った部分より上にあるビレー点(捨て縄)から下を撮影。凍った部分は写っていま せんが、下る場合はクライムダウン必要。
涸沢側のルート。
斜度は楽になる。
梯子右手のルート(下に滑落防止の針金がある)

 よく事故の話を聞きますが、好んで行ったのか、わからずに行ったのか、ルートを誤ったのか。 涸沢側を基本ルートと考えたいです。
あとは奥穂へ向かう快適な登山道です。
右手の登山者がいる部分でピッケルを使う程度。
ジャンダルムの向こうにも足跡が見えました。

知り合いは辺りのバリエーションルートを良く行っているのですが、写真を見ると自力で行けないような相手を連れてゆくにはよほど の自信が必要なところです。

白出のコルへ戻り、涸沢岳へ。
すでにガスがかかり、雷鳥の声。

涸沢へ向かいました。 北穂沢ほど急ではありませんが、雪が緩んで、尻セードは止まらないし、雪は流れるし、あなどれません。

テントで一寝入りすると昼過ぎから快晴になりました。テントの数は2~3倍に増えました。
日が沈み、星が見え始めました。
涸沢小屋の明かりと、左上にはテント村を撮影しようとする人のライト。
ISO1600相当、F5、15秒露光
BB!高精細画像 BB!BB!のページへ


 下山の際、凍って匂いすらない世界に、春の暖かい風が草木の香りを運んでいました。 でも徳沢から明神に近づくと、自分も放っているだろう以上に、オヤジ臭や、タバコ、 化粧品、食べ物、お酒、まるでお祭りの匂いを薄めた よう な人の臭いが鼻に付いてきました。 幻滅。

to Home