メニュー
丹沢 高原  高 山  現象  積 雪期  山と安全
  大山伯耆大山 高い山の ページへ

 2008年8月中旬、鳥取県の大山(ほうきだいせん)を縦走しました。 同日、烏ヶ 山(からすがせん)も登り始めましたが熱中症で撤退しました。
 なお2014年現在、注意すれば避けられそうな事故が多いです。特に弥山剣ヶ峰の縦走は技術の問題ではありません、止め ましょう。第一に 植生 保護のため立ち入りしないようお願いがされています。第二に脆くて支点が無いため、お勧めしませんがアンザイレンして相棒が落ちた場合は、もう一 方の人が反対側へ飛び込む準備と覚悟が必要です。
  大山
下山キャンプ場の無料駐車場から夏道を登りま した。
キャンプ場から既にブナ林の貴重な自然が広がっていました。

写真は高速道路からの大山南壁。
かつて(1950年頃から)の登山ブームで登山道から植物 がな くなり、 浸食が進んだ反省からだそうで、保護活動がきちんとされていました。
六合目避難小屋
別山

冬はこの尾根など幾つもバリエーションルートがあるらしい。

山の影
貴重な高山植物の群落
大山キャラボク純林(特別天然記念物)の海

自然保護のための木道が長く続きます。
頂上避難小屋

鳥取西部地震の翌年、2001年に剣ヶ峰を往復したとき は、 「危ないので注意」するよう指導されていましたが、 今回はロープの張り方や表現が、より厳しくなっていました。
 2014年には「植生保護のために立ち入らないでください」に変更されていました。これなら自分は力量があるから大丈夫と思っ ている人にも訴えかける力がある表現です。

 前回(2001年)は楽に行けたので、今回(2008年)もあまり変わりないだろうと思ったのが間違いでしたが、気がつい たの はもっと後のことでした(以下は2008年の記録です)。
三角点
登山道(縦走路)が見えなくなっていました。
崩れて道が無くなったのと、草木が茂ってきたのが原因。
草の根の下が崩れて宙に浮いている部分は、北側の薮へ巻いたりしながら進みました。
らくだの背 と思われます。

 左右(南北)とも崩壊している部分の距離が、ずいぶん(何倍にも)長くなっていました。 前回は両側の斜度が緩く、滑り落ちても何とか止まりそうでしたが、今回は転落するような箇所が多くなっています。エッジの幅が前回は30cmはありました が20cm以下に狭くなっています。 アップダウンも多くなっています。しっかりした岩なら良いのですが、ボロボロ崩れるのでトラバースも無理で直登するしかあり ません。
 まるで別のところという印象です。

 「来るんじゃなかった」と思いました。 ボロボロのため支点が無く、持参したロープを使おうにも使えない(以前は崩壊部の両側に木があったが、今回は全く見当たらない)。
 もうこれは登山ではなくなっています。綱渡りです。後でわかったのですが、死亡事故が多発したので登山禁止になったとか。

 とはいえ、風も無いので、重心を落とし、落ちそうになったら腕でエッジにぶら下がる戦略で進みました。
 お勧めしませんが、より安全のためにはアンザイレンした相棒が落ちたら反対側へ飛び込む覚悟が必要です。
剣ヶ峰

東の天狗ヶ峰下の1636ピークで会った地元の人から、ここを季節によらず毎日のように縦走している有名な 女性がいて、時々会う と聞きました。登攀もしておられるようです。
二ノ沢、三ノ沢から剣ヶ峰へ登るルートがあると聞きました が、 こんな崩れやすい所を登れるものなのでしょうか?
冬の登攀の記事では落石が頻繁で危険なそうです。

写真の様なところは北アルプスにもありますが、こちらの岩質はボロボロ。
天狗ヶ峰までも気をつけて縦走し、象ヶ鼻方面へ下りまし た。

写真はかなり珍しいお花だそうです。
ユートピア避難小屋

三鈷峰(右上)へピストン。
谷底にガスが出ています、ひょっとすると・・・
期待したとおり、ブ ロッケン現象が見られました。

三鈷峰にて
ユートピア下部まで戻り、下山。
大きなケルンがあった。
中宝珠砂すべりのルートに分かれます。
今回は砂すべりを下りました。ここの名物かと思われます。

先の地元の人からは、もっと上の象の鼻あたりから2本の砂すべりが始まっている所を教えてもらいました。
大神山神社への下りに巨大な杉が林立していました。

昼前には雷が鳴って、雨が降り出しました。

「昔は行けた」という記憶で行ってしまいましたが、地震以来、急速に変化しており、現場を良く見て思い込みを払しょくする必要を 感じました。
  烏ヶ山
 同日の昼、鏡ヶ成から烏ヶ山を目指しました。

 こちらも山頂部が崩れて登山禁止となっていましたが、 下山して帰ろうとしていた地元らしい人との会話では、ずいぶん安定してきており、 解禁間近だろうとの情報。
 登山道の入り口が薮でしたが、 最初は道が見える部分が多かったので進んでいきました。
 しかし、すぐに薮がひどくなり、登山道が見えません。どこまで登っても同じで、足で踏み跡を確認するか、薮の下に入って目 で確認するかです。 写真は標高1200m付近で振り向いたところ。全く登山道が見えません。

 真夏の昼、南面の薮の中で、風が無く、汗だくとなりました。 早く稜線へ出て風が吹くことを期待して急いだためでもありました。

大きな石。藪の下を進んでいました。

 このあたりで熱中症が出て、顔や手がしびれてきました。 水を飲んだりペースを落としたりしても藪の中では風が無く改善しません。

 万一、意識レベルが低くなると、帰りの薮で道を迷ったり転倒したりする恐れがあるので、完全に止まって休みましたが、風が無 く、体温が下がりません。
 水を体にかけて冷やそうとしましたが、湿度が高く冷えません。大山の残りなので十分の量がなく、補充しなかった事を反省。しか も運動を止めると血行が悪くな り、胸や腹もしびれてきたので、下山を決意。 頂上まで水平距離260m地点(標高1330m)ジャンクションピーク手前で引き返しました。下りで体を動かすことで、しびれは消えていきました。

 鏡ヶ成キャンプ場の水場で体を冷やし、冷たい水を飲むとすぐに回復しました。運動中は血行と換気が良いので、気づいて止まって も血行が悪く熱中症の回復に時間がかかるので、早めに気づく事が重要だと感じました。
 なかなか来れないからとは言え、真夏の烏ヶ山を甘く見ていました。
to Home