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  剣岳長次郎谷左俣 沢のページ へ 北方稜線

沢の延長として、剣岳・長次郎谷・左俣(長次郎雪渓)から本峰へ行ってきました。 (2004年8月)

 室堂から雷鳥沢へ降り、別山乗越への登りで振り返る。今年は雪が異常に少ない(全く無 い)。
 乗越から剣沢雪渓(今年は全く雪が無い)を下るとテント場に着く。普通なら残雪が多い。 (当日はガスで見えなかったため、写真は翌々日朝のもの)
 翌日、剣沢を 下る。雪が無いので大変歩きにくい。
 長次郎谷出合
 テント場から500m下のここから剣岳まで標高差1,000mを登る。
 剣沢小屋真砂沢小屋方面からアルパインクライミングの人たちが集まり、にぎやかだった。
   今年は雪が融けており、雪渓だけを登る訳にはいかなかった。ルートファインディングに手間 取っ たが、結局大きな裂け目の下に流れる沢を渡渉し、左岸(向こう岸)のガレを登った。
   アイゼンを装着し直し、雪渓に戻る。
 雪上訓練の人々が写っているが、この山域のスケールには圧倒される。

 熊ノ岩の両側が通れるが、雪が少ないと左俣側はシュルンドが出て悪いので、右側から登り、熊ノ岩の上を通って左俣へ。
   熊ノ岩上部から振り返る。
 写真左手から八ツ峰・Ⅵ峰Aフェースの頭、Ⅴ峰~Ⅰ峰。
 ここでも今年は雪渓が一部融けて寸断されており、アイゼンのままガレを登る。
   雪渓は比較的急なので滑落しないよう注意して登る。

 もうすぐ長次郎のコル。振り返って撮影。今年はクレバスが数多く発生しており、避けながらジグザグに登る。
 右手には源次郎尾根・Ⅱ峰が印象的。
   最上部のク レバスは右岸が悪かった。雪が少なかったので左岸からガレを登り、長次郎のコル (鞍 部)へ出る(例年なら、そのまま雪渓からコルへ出られる)。
   朝から雨やガスで不安な行程だったが、かわりにブロッケン現象をコルから見ることができ た。
  長次郎のコ ルから剣岳本峰へ。原画ではクライマーが中央に写っているが、このサイズで は見 えな いほどスケールが大きい。
   振り返って撮影。八ツ峰はガスの中だ。
   剣岳本峰山頂にて休憩。北方稜線方面へ向かう人々。
ここまでの途中、偵察か、夏山路縦走スタイルの人と何人かすれ違った。
   テント場へ向かって下る。写真は有名な「カニのヨコバイ」。
剣は2回来ていますが、まだタテバイは登ったことがなかったので、経験のため人が居ないのを利用してタテバイを降りて登りなおした(上り下りルー トが分かれているので元に戻る必要があった)。
 一般ルートとはいえ、鎖とペンキがなかったら、とても行けそうにない。
 この日(8月10日)は富山県警のヘリコプターが飛び回っていた。後でわかったことだが、 剣ツ アーが雨で中止となる天候の中、八ツ峰Ⅵ峰Cフェースと源次郎尾根Ⅰ峰で事故があったそうだ。
 私も遭難予備軍にならぬよう、力量を見誤らないようにしたい。
 ガスで殺風景だったので、口直しにきれいな?写真を。
 光の当たり方と見る方向によってはモアイ像に似ているこの岩は剣沢小屋から乗越へ登る途中にある。

北方稜線
 60歳を越す先輩が定年退職を利用して北方稜線を行ったが、その帰路で私と偶然ミクリガ池で出合った。以下先輩談。
 池ノ平で、警備隊が単独行を許してくれず、やむを得ず居合わせたソロどうしでコンビを組んだ。岩が脆く、迷う。長次郎のコルへの下りでは 互いの補助ロープつないで50mにした。「ルートが悪い。有名な岩ルートのほうがすっきりしている。行くもんじゃない。」だそうだが、行った人だけに言える言葉だ。な お、補助ザイルは私のお勧めで私と同じ30mを持参された。20mでは使えるシーンが限られすぎる。
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