向 かって右とは |
1.向かって右とは
図のように、地上で対象と向きあった姿勢で、見る人の右側の方向をいいます。
同様に向かって左とは、対象と向きあった姿勢で、見る人の左側。
対象が建物や岸壁のように正面などの方向を持っておれば、見る人々が手前側のいろいろな場所から見ても対象の面を右側へ延長した方向として解釈されて一致
します(反対側から見た場合は右側の方向は逆転してしまう)。この特性から、対象に対し同じ側にいる人たちにとって向かって右と言えば同じ方向を指すことがで
き便利です。
一方で対象が木や石のように水平方向の方向性を持たない場合は、見る人の位置によって向かって右の方向はまちまちとなります。ただ似た位置から見る人々に
とってはおよそ似た方向を指し示すことができ十分な実用性があります。説明者が指し示すことで誤解は減り親切となります。
2.進行方向右側とは
乗り合いバスや鉄道の場合、乗客は必ずしも進行方向に向かって座ることはできません。このような状況でも車両が進行する方向を「前」として、車両の右側を進
行方向右側といいます。
尚、「進行方向に対して右側」と言った場合、「に対して」の解釈を「進行方向に自分が向いたと考えて」ではなく「進行方向に自分が対面してなのかな?」と思
わ れてしまう場合があります。なので個人的には進行方向右側と言ったほうが良いように思いまうす。
3.右岸とは
「うがん」または「みぎきし」と発音する。川の流れをヒトや車両に見立て、進行方向右側にある岸をいいます。見る人の
位置に依らず同じ側を指し示すことがで
きる便利さがある一方で、知名度は低い。道路のように双方向へ車両が走行する場合は「**方面へ向かって右」「**号線の北側」などと工夫が必要になる。
4.手前とは
前側の範囲のうち、より自分に近い方をいいます。最も近いところとして本人の意味でも使われます:「テメーだよ」。
5.後ろ側とは
自分にとって図の後ろ側をいいます。
対象に関して後ろ側というと、対象がこちらを向いていてその背後(見えない向こう側)をいいます。
このように主体によって方向が真反対となるので主語を省略することはできませんので丁寧に説明しましょう。
6.右とは
言葉だけで伝えることはできても(例示・言い換えできても)、定義となると言葉だけではトートロジーとなってしまうようです(証明は未検討)。よって図示に
よる定義が 一番わかりやすいと思います(図の見方がフィルムを裏側から見るような人には3D模型が適切でしょう)。
そもそもヒトのように「前」と「上」が規定できる場合に「右」が定義でき、数学の右手系座標系は既に決まっている「右」にx軸、前にy軸、上にz軸を定義し
ている、物理現象で起 こる非対称性は我々がたまたま物質でできており反物質ではない場合の現象なので拠り所にはならないと思います。
重力がない場所では方向 を示すのにもっと情報量(自由度1)が必要となるでしょう(例:「あなたの」右側、「飛行機型宇宙船の」右側)。